【君津市】ケアホームCOCO「kala」の視察に行きました。

障害を持った方の住まうグループホームにも高齢化の波は押し寄せています。
年を重ねても住み慣れた場所で暮らし続けたい。どうやったらそれを形にすることができるのでしょうか。

ヒントを探して、新しく建てられたケアホームCOCOの「kala」にお邪魔しました。

今回完成した介護包括型グループホームkalaは、女性棟。区分の高い方の多いホームです。
名前の由来は先に建っている「ima」「COCO」と続き、「今 ここ から」となるようにだそうです。

入所施設から地域に出て暮らす受け皿としてはじまったケアホームCOCO。入所施設に16~18歳で入居した方たちは40数年の月日がたち60代半ばから後半となっています。

本人が希望すればグループホームを終の棲家として選べるようにしたい。その思いがkalaの設備に表れています。

出入口は車椅子での出入りが容易なスロープとなっており、脇からも縁側の機能もあるスロープがのびています。

身体介助が多くなっても住み続けられるよう、浴室にはリフトとストレッチャーが完備しています。

バリアフリーの室内、リビングはプライバシーを確保しながら居室をでたら皆が集える中央に配置されています。

将来的には日中サービス支援型に移行して、より手厚く支援を行える体制としていく予定だそうです。

「両親が亡くなると、16歳から入居している本人に兄弟はほぼ関わらず、社会の中で孤立してしまいます。この人を見送るのは誰なんだろう…と考えた時、一番身近なのは私たちなのではないかと思いました」
両親が健在なうちに、本人のお墓や宗派を聞くこともあるそうです。
向き合うために定員は6名から5名に減らしました。
今後必要となる介護に備えて資格取得を奨励し、これまでに介護福祉士を12名育成しました。

入居者の人生をどこまでみるか。一人一人の入居者がどうやって人生を送っていくか。


面談に訪問した両親から「息子のことをたのむよ」と言われると、「頼まれたからには人生をここ(肩)にのせないとな」と管理者の井上氏は苦笑していました。

冗談を交えて熱い思いでグループホームを語る井上氏。

【グループホーム情報】
所在地
千葉県君津市貞本987⁻1

ホームページ
http://hakukoukai.or.jp/coco/

管理者
井上 利昭