国際福祉機器展に行ってきました
10月4日(金)、東京ビッグサイトで開催された国際福祉機器展へ行ってきました。
国際福祉機器展は、約400社が集うアジア最大級の福祉機器展示。福祉業界の方々だけでなく、福祉に興味のある方、家族連れ、学生さんたちの姿も多く見受けられました。
障害者グループホーム等支援ワーカーとして、利用者が高齢化になり介護等の必要が出てきた際に、どんな支援やサポートがあれば支援しやすくなるか、負担を軽くすることが出来るのか、そんな目線で各ブースを拝見しました。
まず足が向いたのは、ポータブルトイレのコーナーです。私自身、高齢者施設の介護職員として働いていた経験がありますが、トイレひとつとっても、その進化の速さには驚かされます。自動ラップ機能により、排泄ごとにボタン一つで袋ごと処理することができるため、夜勤者の手間が省け、感染防止対策にもなります。
次は、介護ベッドのコーナー。夜勤中最も神経を使うのは、入居者さんの離床です。ベッド内蔵のセンサーが動きを検知し、パソコン画面上でアラームを鳴らすなどして夜勤者に注意を促します。
また、体重測定も、入居者・職員双方にとって負担の大きい作業ですが、ベッドに体重測定機能が備わっているのは嬉しい限りです。 当直室向けに、寝心地の良いベッドや家電を貸し出すサービスもあります。夜勤者が仕事の合間にくつろげる空間作りも、ひいては良い支援につながります。
利用者さんには、癒しや温もりも必要です。
おしゃれだって、したいのです。
印象的だったのは、経営・ケア管理システムやセンサー・見守り機器など、人工知能(AI)による業務効率化に特化した機器がたくさん出展されていたことです。職員30人分のシフトを5秒で作成できるソフト、電子マネー機能を持たせたカード1枚でキャッシュレスに金銭管理ができるシステムなどが、展示されていました。
ブースを回りながら、県内の障害者グループホームの利用者の高齢化の現状についてお話ししました。グループホームの業務効率化に繋げられそうなお話を聞くことも出来ました。
気になるのは、費用面です。千葉県では、「障害福祉分野のICT導入モデル事業」を実施しています。障害福祉サービス事業所等における業務効率化および職員の業務負担軽減を推進するという目的で、対象となる機器を導入する際の経費の4分の3を県が補助するというものです。詳しくは、以下のページをご覧ください。
https://www.pref.chiba.lg.jp/shoji/jigyoushamuke/seibi/r6ict-r6.html