【長生・夷隅圏域】親の会で障害者グループホームの勉強会を行いました。
「自分がみていられる間は一緒に暮らしたいと思っていたけど、いつか自分がいなくなるその先を考えると準備したほうがいいとも感じる…。でも、そもそもグループホームってどんなものかわからない」
「長生茂原心身障害児者親の会」から相談があり勉強会の企画が生まれました。
参加者19名にまずはグループホーム(以下GH)の概要をお話しました。
・障害福祉サービスでの位置づけ
・GHの形態(一軒家・アパート・マンション)
・GHの設備(個室・リビング・台所・浴室・トイレ…)
・1日の過ごし方による違い(日中活動先に行く・行かない)
・GHで受けられる支援
・1ヶ月にかかる費用
・体験のしくみと大切さ…
住まい方のひとつ、「家」として暮らしていけるよう自分に合うGHをじっくり探してほしいという気持ちをこめて伝えさせていただきました。
茂原市障害福祉課、中村さんには茂原市の障害者手帳所持者の推移、8050問題の実情と茂原市近辺の住まいの課題について話していただきました。
GHを利用することになった場合の具体的な手続き、事前に準備しておきたいいことの説明はとてもわかりやすく、「GH利用に限らず社会と孤立せず社会とのつながりをもっていることが親亡き後に対応するために最も大切なこと」というメッセージが印象的でした。
障害をもった子の父兄で立ち上げたGH虹の家の管理者、宮崎さんにもお話をしていただきました。
思いを共にした複数の家族とGHを立ち上げた経緯、GHでの1日の流れ、日中活動からの迎えと送り出しを2名体制にしている意味と家族主体ならではのできること、入居者同士の関係性など実体験を話してくださいました。
当事者の親として、GHから金曜日の夜に帰宅する我が子と週末を自宅で共にすごしながら日曜日の夜に送り出す気持ち、子の将来を考えた支援のお話に考えさせられました。
講義の合間には質問タイムを用意していました。
・GHに入居した場合、長期休暇には家に帰ってもいいのでしょうか?
・兄弟がいます。成年後見制度を利用した方が良いと勧められる一方、いますぐやらなければならないものではないと助言を受けることもありますがどうすればよいのでしょうか?
・GHから病院への送迎をお願いするとお金がかかりすぎると感じます。本人に自力で病院にいってもらい、病院で私(親御さん)が合流して受診してもいいのでしょうか?…
質問は途切れることがなく、研修後にも急きょ昼食を共にしながら続きを行いました。
質問の多さはは親御さんが将来の生活について不安感をもっている表れと思います。
障害者グループホームについて知りたいという方々に対し、今回のような説明会をを障害者グループホーム支援ワーカーとして行っています。
個別の相談も受け付けておりますのでご連絡ください。