障害者グループホーム(共同生活援助)の歴史

今回は障害者グループホームの歴史を紹介したいと思います。

障害者グループホーム設立の意味とその歴史を語る上で“ノーマライゼーション”という理念の理解は欠かせません。

ノーマライゼーションは、1959年にデンマークのバンク=ミケルセンが「知的障害のある人にも普通の生活条件を」と提示した考え方です。

その後、ベンクト=ニィリエが「普通の生活リズム」「普通の一日の流れ」「普通の人間関係」などを8つの原理に整理し、国際的に明確な理念として提唱しました。

その理念は多くの人々に影響を与え、1981年の国連「国際障害者年」において”普通の生活”は注目され国際的な障害者権利の流れを作っていきました。

障害があっても、地域の中でできるだけ普通の生活(生活リズム・環境・権利)を送れるようにするというノーマライゼーションの理念を暮らしの場所である“家”として実現する手段のひとつが共同生活援助、障害者グループホームなのです。

これまで時間をかけて少しづつ洗練されてきたグループホーム。当初の目的のひとつである「量の確保」には一定の成果がみられています。
一方、”普通の家”にたどり着いているのかというと、まだまだ発展の余地が大きく残されていると言えます。

千葉県障害者グループホーム等支援事業は、障害者グループホームの発展のためのバックアップを推進してきました。
1月23日開催予定の20周年大会では、支援事業をおこなってきた20年を年代ごとに分けて振り返る企画も予定しています。

次回は12月1日に更新予定です。