基調講演のご案内

20周年のグループホーム大会、今回はその方向性やテーマの象徴となる基調講演についてご案内します。

テーマは

です。登壇者には
「障害のある人と援助者でつくる 日本グループホーム学会」の代表である荒井隆一氏をお招きします。

日本グループホーム学会の設立には、グループホームの成り立ちが大きく関わっています。

平成14年、新障害者基本計画において、
①入所(入院)者の地域移行を促進する
②入所施設は「真に必要なものに限定する」
ことが明記されました。

そこで、地域で暮らすための新たな住まいとしてグループホームの数を増やすこと、質を高めることが求められるようになりました。
その実現のために利用者、家族、援助者、GHを立ち上げようと思っている方、行政職員等が立ち上げたものが、日本グループホーム学会というわけです。

代表である荒井隆一氏は、病院や施設から独立させたバックアップ機能を持つグループホーム支援センター「ナザレの家あさひ」「ナザレの家かとり」の所長をされている方です。
身体障害者療護施設、重症心身障害児施設、レスパイト・居宅介護事業所、24時間365日相談の中核地域生活支援センターなどで知的障害、身体障害、精神障害、強度行動障害、ACTを利用する精神障害の方、触法の方等の支援を重ねてきた荒井氏ならではの視点から、改めてグループホームのあるべき姿を語っていただきます。

我々障害者グループホーム支援ワーカーも、荒井氏の講演を楽しみにしています。
次の10年、グループホームが”家”としてあるためのヒントを、皆さんと共有できればと思っています。


こちらは日本グループホーム学会が発行している、グループホームで働く人に向けた支援マニュアル。

2007年に作成され多くの世話人さんたちに読まれてきたものを2023年に現在の実情に合わせて改訂したものです。

”家”として暮らす利用者さんとどう向き合うのか、具体的な手段から考え方のヒントまでを初任者にもわかりやすく、経験者にも学びのある形でまとめられています。

刊行物のご案内はこちらhttps://jgh-gakkai.com/books/publication/

「障害のある人と援助者でつくる 日本グループホーム学会」
https://jgh-gakkai.com/

公式ホームページにおいて特筆すべきは、東日本大震災で被災したグループホームに関する詳細な調査資料があること。「グループホーム」において“暮らしの場”を守るためのヒントにあふれていると感じます。