【市川圏域】「GH鈴の家」「かしわい苑」「咲楽苑」を視察しました。

私たちGH等支援ワーカーが日々、利用者さん個々に合わせた住まい方ができるようお手伝いさせていただく中で、サポートが十分に行き渡っていない領域があることも感じています。

そこで、日々のGHの開設支援や運営支援の他に、GH利用者の高齢化、医療的ケア、強度行動障害の3つをテーマとした研究チームを結成し、勉強会などにも取り組んでいます。

今回は強度行動障害に焦点をあて、社会福祉法人一路会さんのGH「鈴の家」生活介護「かしわい苑」「咲楽苑」を視察させていただきました。

GH「鈴の家」は、同法人の生活介護に通所していた重度知的障害の利用者さんが安心して暮らせる場所をつくるという想いで建てられました。
1階には個人専用の玄関、浴室やトイレを居室内に設置し、外部刺激に配慮した環境を用意していることも特徴的です。

案内してくださった野口さんは「本人が納得する形で自分らしい生活をしてくれると嬉しいですね。」と話しておられました。

生活介護「かしわい苑」は18歳以上の知的障害がある方が家庭から通い、個々の生きがいが充実できるよう必要な支援を行う場所です。
利用者さんのそれぞれの個性に合わせて活動の場がデザインされていたのが印象的でした。

「咲楽苑」では強度行動障害の方に生活介護サービスの提供や短期入所の受け入れを行っています。個々に合わせたスケジュールツールの用意、作業の内容、量、時間の調整、個別に専用ブースの準備と個々の利用者さんに丁寧に向き合った環境であることを強く感じました。
詳しくお話を伺うと、利用者さんの変化に誰かが気付くとそれに対してどのような支援できるのか意見を出し合い、1つずつ経過を見ながら対応を行う、トライ&エラーのサイクルを迅速に行うチーム体制が充実していること分かりました。

今回は3つの事業所を見学させていただきましたが、「みんなでやる。みんなで考える」を大切に日々の業務にあたっているという法人としての姿勢が、案内してくださったどの職員さんのお話しからも表現されていることが印象的でした。