【長生夷隅圏域】虐待防止研修を行いました。

長生夷隅圏域において、年に1度行われる虐待防止に関する伝達研修(参加者が事業所に持ち帰り皆に学びを還元する研修)を行いました。

講師は社会福祉法人フラットの理事長 林 晃弘さんにしていただきました。
障害があってもなくても、それが重くても、同じように「豊かな人生」を皆が歩める社会を目指して日々邁進しているとてもパワフルな方です。

研修では権利擁護についての基礎的な理解(用語・歴史・事件)
虐待防止法の内容
虐待の内容、要因、虐待と適切な支援の境目、
身体拘束の理解とやむをえずおこなうときの留意点、事例、拘束しなくてよい状況作り
について学びました。

左は林さんの用意したスライドの一部です。

研修の中で林さんが言葉を変えて何度も訴えていたことがあります。

「自分が利用者の立場だったらどう感じるか、立場を置き換えても違和感のない行動をすることで利用者の権利を守り虐待を防止する」

日常のささいなことであっても、自身の行動を意識して見直す必要を感じました。

従業員のメンタルヘルスに気を配ることもとても重要です。

日頃から良好なコミュニケーションを重ね、小さな変化に気づき思いに寄り添い、困り事を解決できる部門や他機関につなぐ。

誰もが尊重されることで他者を尊重できるのではないでしょうか。

また、虐待の通報義務についても確認しました。虐待をみかけたら、見かけた人、相談された人は市町村虐待防止センターに通報する義務があります。

疑いであっても通報することでそれが虐待であるかを判断してもらうことができ、事業所での対応をより良いものとすることができます。

質疑応答では各事業所の考え方、取り組みを知ることもできました。
現地またはZOOMで参加された皆様はいかがだったでしょうか。
持ち帰った知見を事業所で皆に伝達し、利用者さんの「豊かな人生」につなげていただけたらと思っています。